sahoiconの歩み(7)
初めて作った食べ物アイコン「Korean Food」に続き、年明けには「鍋もの」も公開したのですが、作ってみるとやはり食べ物は難しいと思いました。自分では写真の色を忠実に再現しているつもりなのですが、出来てみるとどこかくすんだような、食欲をそそらないような色になっている気がしたのです。食べ物を描くには食欲をそそる色合いというものがカギになるのですが、もちろんそんなことはまだわかりませんでした。
同じ頃、Macアイコンの世界的サイト「IconFactory」が、コンテストの作品を募集しているのを知りました。そのコンテスト「Pixelpalooza」に、思いきって応募してみようと思ったのです。コンテストといえば、日本では「あいこんコンテスト」というサイトが運営されていて、私もすでに何度か投稿させていただき、やっと初めて1位をいただいたところでした。(→私の出品作についての詳細はこちら。ちなみに1位をとった作品は、肖像権の関係で現在では配布していません)そういうこともあって、より腕試しをしてみたくなっていたのだと思います。
何を描こうかと考えましたが、やはり技術的にはまだまだだと認識していましたので、それならばせめて見て面白いと思ってもらえるものをと考え、ストーリー仕立てのセットを作ろうと決めました。ストーリーといっても大げさなものではなく、「次は何?」と見る人が期待するような構成にしたかったのです。作品名は「Good morning」にしました。
このセットは、賞は獲れませんでしたが、25作品中5位という成績で、スタッフの方々からも評価していただきとてもうれしかったです。ちなみにこの当時、OSXアイコンの部門はまだなく、32*32アイコンのみで「SYSTEM」「illustrative(平面的なもの)」「3D(立体的なもの)」の3部門があり、私が出品したのは3D部門でした。