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sahoiconの歩み(17)

話が少し戻りますが、2003年に初めてのOSX・XP用アイコン『Jellyfish』を作りました。これは「こんな形だったら私にも作れるかな」というお試し的なアイコンでした。これと同じ発想で、食べ物のアイコンも作れないかと思い、「輪郭さえ簡単な形にすればいいんだ」ということで作ってみたのが『TV Dinner』でした。器さえ同じ形にしておけば、あとは中に料理の絵を描けばいいわけです。2003年は、こういう控えめな要求を自分に課していくつかのOSXアイコンを作りました。(XPアイコンはOSXアイコンを縮小して作っているため、以後ここでは統一してOSXアイコンと呼びます。)
2004年になると、少しずつ欲求が出てきて(技術が伴っているかどうかはさておいて)、フォルダもそのときのテーマによって違う形のものを作ってみたりして、いろいろなOSXフォルダアイコンができました。2月から4月までなんと7作連続OSXアイコンを作ってしまい、「ドットはどうした、ドットは」と自分でもびっくりするほどでした。夏以降は、ついに(私はいつも最初に、作りたい欲求が技術に勝ってしまうのですが)ハンバーガーや石鹸などアイコン個々の「形」にこだわるようになり、気がついてみるとこの年のアイコンの半分はOSXアイコンになってしまっていました。
今でもそうですが、正直、私はOSXアイコンについては技術的に上手いとはとても思えません。あるのはいつも私の「気持ち」だけなんではないかと思っています。ドット絵でない絵については、いつも門外漢的な気持ちがどこかにあるんですね。

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